「負えない責任まで負うことになる」
加計学園の獣医学部について、文部科学省の大学設置・学校法人審議会が、2018年春の新設を認める見通しであることが明らかになった。これに関して、前文科事務次官・前川喜平氏はFNNのインタビューに応じ、「設置審の答申があったら、すぐ文科大臣が設置認可をするのはおかしいと私は思います。負えない責任まで負うことになる。本来、国家戦略特区諮問会議で判断すべきことを含めて、文科大臣が責任を引き受けることになってしまう」などと話した。
設置審は10日にも、林文科相に加計学園の獣医学部を認可するよう答申を行う見通しで、最終判断を行う林文科相は、すでに設置審の答申を尊重する意向を示している。
これについて、前川氏は、「加計学園の獣医学部に限っては、設置審だけでは判断できない」として「大臣は、答申通りに認可する必要はない」と述べ、加計学園の獣医学部新設を認めた、内閣府の国家戦略特区諮問会議を再検証するよう、あらためて求めた。
「森友・加計問題」追及も…議論は平行線
こうした中、立憲民主党はきのう、「森友・加計問題」を追及する会合を開き、加計学園獣医学部の新設の審査過程について、文部科学省などからヒアリングを行った。
逢坂議員は冒頭で、「きょうを再スタートにして、問題の解明をしっかりとする」と述べた。
会合では、2日に審議会の専門家委員会が開かれたことや、10日に学部設置の認可が答申される見通しであることについて、質問が相次いだが、「審査を行っている最中は、日程を含めて非公開」とする文科省側と、議論は平行線になった。
民進党が分裂したことで、立憲民主党が追及チームの会合を開くのは初めてで、希望の党も同様の会合を開く予定だ。
逢坂議員は冒頭で、「きょうを再スタートにして、問題の解明をしっかりとする」と述べた。
会合では、2日に審議会の専門家委員会が開かれたことや、10日に学部設置の認可が答申される見通しであることについて、質問が相次いだが、「審査を行っている最中は、日程を含めて非公開」とする文科省側と、議論は平行線になった。
民進党が分裂したことで、立憲民主党が追及チームの会合を開くのは初めてで、希望の党も同様の会合を開く予定だ。